Archive for 10月, 2013

伊勢神宮は何の御利益が?


2013
10.22

日本人が民族の神話を忘れてもう70年以上経ってしまった。今年は神宮と出雲大社の遷宮が重なった年でそれが話題となって神宮参拝者は1000万人をすでに超えたという。しかし周りの若い人たちは「伊勢神宮ってどんな御利益があるの?」とか、「何の神様なの?」とか聞く。

「何の神様って、天照大神が祀ってあるんだよ」と言っても、「それって誰?」という始末。「天皇家のご先祖様さ」と言うと、「天皇家のご先祖って神様なの?」と目を白黒させる。しかも、「天照大神は太陽神で女神様なんだよ」というと、「へー、日本一の神様って女神様なんだ」とまたびっくりする。全く教えてもらえなかった話が新鮮だったか、少し自分の出自に関心が出たかも知れない。

「神宮は内宮と外宮に分かれていて、外宮の豐受大神宮が五穀豊穣の神様で、内宮に天照大神が祀ってあるんだよ」と言うと、「だから個人的なお願い事はしちゃいけないって云われてるんだ」と神妙な顔をする。「御利益なんて考えてちゃ罰が当たるね」と。

日本の神道は日本人の生活にしっかりと根付いていて、教えられなくても何となく感じるものがあり、ちゃんと知れば心洗われる事柄なのだ。日本人が心穏やかで、人のものを奪ったり、弱いものをいじめたりしないのは、こうした神様の存在を感じて生活してきたからであろう。誰も見ていなくても神様は見ている。不遜なことをすれば罰が当たる。法律より確かなことが日本には昔から存在するのだ。

今年は久し振りに参拝に行く。


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