対ポーランド戦

FIFAワールドサッカーでグループ最終戦に臨んだ日本代表チームが、負けていながら最後の10分間に見せた消極的とも思える戦術に賛否両論だという。日本の武士道的にはもっと正々堂々と最後まで積極的に攻めて戦うべきだったという考えがあるようだが、無責任な考えだと思う。

日本人は武士道精神をはき違えることがある。武士道精神はこちらが強い時には弱いものを滅ぼさない精神、弱い時には相手に慈悲を請わない精神を言う。つまりこちらが強ければ相手を追い詰めずだめを押さない。しかし弱い時や負けている時には相手に慈悲を請わないで潔く死力を尽くすことが正々堂々とすると言うことだ。勝っている時はいい気にならず、負けている時はやけにならないのが武士道精神なのだ。

ポーランドは元々FIFAランキング上位の格上チームであることを忘れてはならない。西野監督も選手たちもそれを熟知していた。1点取られた程度で済んでいたのが上出来だったのである。正々堂々と戦っても普通に勝てる相手では本来ないのだ。解説者や身贔屓のファンは今回の日本代表チームの破格の勝ちっぷりに有頂天になり武士道精神を忘れたと言って良い。

日本代表チームはもう1点取られることを避けるためにあえて攻撃的な作戦は採らなかったのである。もし同点を狙って攻めていれば失点していたかも知れないのだ。コロンビアの勝ちに賭けた綱渡りだったが、有頂天にならず冷静に1点の負けで留めることができた作戦勝ちと言えるのではないだろうか。

決勝ラウンドはさらに格上のチームや勢いに乗るチームが相手だ。負けても正々堂々とフェアプレイ精神で戦ってほしいと思う。