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アメリカの移民入国拒否

歴史は繰り返すというが、トランプのアメリカは移民で成り立ってきた自らの国体を無視して、中東からの入国者を拒否し始めた。もっとも移民の国と言っても所詮白人種の移民で成り立ってきた国だ。白人種以外の移民を拒否してきたのは別に今に始まった事ではない。

南北戦争後黒人奴隷を解放したために、新たに安価な労働力が必要となり、特に鉄道工事に支那人を招き入れこき使った。苦力(クーリー)と呼ばれた支那人たちは、それでもマメに働き成功する者もいた。西海岸のゴールドラッシュ時代には北欧の白人種移民がなだれ込み、すでに拠点を持っていた支那人たちを襲って皆殺しにして何もかも奪った。先住民たちを絶滅させたやり方そのままだった。その後白人たちは支那人の移民受け入れを拒否した。1882年に支那人排斥法が成立している。清国は海外の自国民には無関心だったので支那人移民は姿を消した。

そもそも1870年のアメリカの移民・帰化法は「自由なる白人及びアフリカ人並びにその子孫たる外国人」が帰化可能であると規定されている。アジア人などは移民の対象ではなかったのだ。しかし支那人を追い出したアメリカに新たなアジア人が移民してきた。日本人である。早くからハワイに移民していた日本人が、ハワイのアメリカ併合を機にアメリカ本土に渡って行ったのである。日露戦争で白人国家に勝ったアジア人だ。今度は皆殺しにするわけにはいかない。

日本人移民は支那人よりも勤勉に精力的に働き、従順で安価な労働力は白人種の反感を買うことになった。トランプの支持層である貧乏な田舎の白人種がメキシコ移民の安価な労働力を嫌うのと同じ理由で日本人移民は嫌われたのだ。アメリカの大半の白人はキリスト教の影響で働くこと自体熱心ではない。働くのは「エデンの園」を追い出されることになった神からの罰だからである。だから平気で奴隷をこき使うのだ。自分が働くより人に働かせるのが正当なことだと信じている。しかし既に奴隷は使えない。イラつく白人種がトランプ大統領を生んだと言って良い。アメリカは今でも人種差別国家なのである。

こういうアメリカの白人の身勝手さが他民族や他人種を排斥する原因なのだが、1924年に謂れのない日本人排斥法が成立してアメリカは日本を敵視するようになった。既に帰化していた者の権利まで剥奪するという人種差別丸出しの法律だったのだ。

アメリカは自国だけでなく支那大陸への野心のために、支那大陸から日本人を追い出すことに腐心するようになった。蒋介石の国民党軍に金も物資も兵器もパイロットまで貸し出し支援した理由だ。その結果が、支那大陸で具体的な利害のなかったアメリカが、石油を禁輸するなどの日本封じ込め政策をすることになり、日本が反撃するという事態になったのだ。

トランプのアメリカは今度はどういう悪さをしようとしているのだろうか。日本はまたぞろ謂れのない差別を受けるかもしれない。アメリカに頼って自国の守りを怠っているとまた戦争をする羽目に陥るかもしれないのだ。大東亜戦争敗戦の教訓を今こそ生かす時である。どうすれば戦争をせずにアメリカや支那大陸国家の身勝手に対抗できるか。敗戦を研究することが今最も必要とされていることだと思う。戦争を研究することが戦争をしないで済むもっと確実な方法なのだ。

真珠湾を攻撃したのは話し合いで解決できないと思い知ったからだが、相手の罠にまんまとかかったのが事実である。戦争をせずに勝手なことをする大国にどう対処するか。一大決戦をして早70年も経ってしまった現在の最大課題がそのことではないか。